7月も、もう半ばになって、梅雨はまだ明けていませんが、真夏並みの暑さがやって来ましたね。
皆さん、熱中症に気を付けて下さいね。
私は夏風邪をひいて、暑いし身体冷やせないし、、、なかなか治りにくかったです。。。
さて今月に入りなんだか忙しかったのですが。
もう何十年来のお付き合いの ニューヨークのメトロポリタン交響楽団でハープを演奏している、安楽真理子さんが、帰国コンサートをなさいました。
バイオリンの天満敦子さんとのデュオという、今までとはちょっと変わったスタイル。
銀座の十字屋ホールで行われました。
こちらの会場は小さなホールなので、もっと大きなホールで沢山の方に聞いて頂けたら良かったのにと思いました。
天満さんの力強い音色と真理子さんのやわらかな心地よい音色のデュオは、素晴らしかったです。
是非また、お二人でして頂きたいと思いましたが。
又、銀座のグッチで、イタリアから職人さんが来日し、デモンストレーションを致しました。
時間よりちょっと早く着き、会場の階へエレベーターで行ったのですが、何故か目的の階に行きません。
同じエレベーターには多分その職人さんと思われる女性が数名同乗していました。仕方なく1階下の階で降り、お店の方に伺うと、セキュリティーがかかっていて時間にならないと、エレベーターは動かないとのこと、職人さん達はそこから業務用のエレベーターで無事に行けたようでしたが。。
少し待って上がると、やはり先程の方はスタッフとしていたのですが、私に気が付くと、突然抱きつかれて、びっくり さすがイタリア人 でした。
ジュエリー・バック・靴・スカーフ等々の職人さんがとても精密な丁寧な手作業を披露していました。
私はスカーフ担当のデザイナーのデザイン工程を見たかったのですが、完成品にお買い上げした方の名前を書き入れるというサービスをしていた為に、デザインの工程は見れませんでした。
スケッチブックには花柄などデザイン画が描かれてありましたが。ちょっと残念でした。
その脇では、何十年もこの仕事をしているという方が、スカーフの縁を手でまつる作業をしていました。スカーフを1周まつるには数時間かかるということで、ここでは特に難しい角のまつりをみせてくれました。
以前からイタリアやフランスのブランドスカーフの縁処理って、どんなに乱暴に扱ってもほつれることがなく、興味がありましたので、その作業を見れて良かったです。
特殊な枕に布を針で留め、片手で布をよりながら一目一目丁寧に手でまつっていきます。
角もぴしっと綺麗に収まっています。
手仕事好きの私にはうっとりでしたが、それ以上にこういう作業を何十年も続けているという、その根気に驚きます。
イタリアにはこういう地味だけど素晴らしい技術を持った方が、色んな分野で仕事をしています。
日本にも劣らず素晴らしい職人さんって存在しますが、後継者が減っているということを良く耳にします。
人間の手わざの素晴らしさって残して欲しいと、いつも思いますが。。。
職人さんと言えば
最近、私は洋食器の絵付けとは別に有田焼の上絵付けを勉強しています。
和陶の絵付けは洋陶とはかなり違います。
洋陶は植物系のオイルで絵具を溶き描くことが多いのですが(水溶きの絵具もありますが)
和陶は膠やふのりに水を入れて絵具を溶きます。
描き方も洋陶は筆目を生かした描き方をしますが、和陶は絵具を置いていくという感じです。
以前、ドイツの洋食器工場 ローゼンタール・マイセン・ドレスデン等々何か所か見学したことがあり
絵付けの職人さん達もプライドを持ってお仕事をしていました。
日本は磁器・陶器・炻器など器の種類も多く、工場・工房も沢山あります。
そして、作りても、陶芸家というジャンル(この言葉が当てはまるか判りませんが)と職人さんという大きく二つに分けられます。
磁器・陶器は食器として使われる物から、工芸品、人間国宝の方が作る作品と呼ばれる物まで、
色々あります。
興味のない方には、おんなじ瀬戸物にしか見えないかもしれないし、好きな方には大違いの世界なのです。
何を基準に陶芸家になれるのか、これまた難しく、自分で土をこねて窯で焼いて売れれば陶芸家って思っている人も沢山いますし、
職人さんもシールのような物を貼っているのも職人さん?
でも、例えば毎日同じものを大量に手描きで生産して、それが素晴らしい製品を作る職人さんも沢山いるのです。
日本はいわゆる瀬戸物が当たり前のように沢山あり、家庭でも料理に合わせたいろいろな器を使う国は世界的にみたら、珍しいと私は思うのですが、だからこそ、需要があり、なりたっていると思いますが
で、なにが言いたいかと言うと (笑)
どうも日本では陶芸家という方と職人さんという方が お互いに存在を尊重し交流したりしているのかしらって思ったのです。
勿論個人的とか、地域とかで、色々異なると思うのですが、こんなに沢山の素晴らしい器が日々製作、生産されているのだから、日本だけでなく、もっと広い世界にそれらを紹介していって欲しいと思いますし、其のためには個やある窯だけということなく、もっと互いに協力してもいいのではと
考えるのですが
意外にこの世界 保守的という話も耳にするので、残念だな~と思っています。
と言う訳で色々な料理に使われている器の写真もアップ致します。
お料理が気になって、器が判りにくいでしたか???