2013年6月13日木曜日

ポルトガルPortugal リスボンからオビドス、ナザレ編

5月21日カンポ グランデ バスターミナルからオビドスに向かいます。タクシーをホテルで呼んでもらいました。呼び代・荷物代込で16,5€
0,5€チップを渡しました。

ポルトガルはチップはいりません。求められたこともありませんでした。
試しにホテルでベッドサイドに1€を置いてみましたが、お掃除した後もそのまま置いてありました。

タクシーも工事中で車が進入出来ない所を荷物を運んでくれた時など、0,5€ほどのお釣りをチップにお渡ししましたが、ものすご~く感謝の表現をされてドアを開けてくれたり、こちらが少額に恥ずかしく思ったほどです。本当にチップいらないんだと実感しました。

それでもちょっと格式あるホテルに泊まった時に荷物を運んでくれたボーイさんや、良かったFadoのレストランで、お隣席のご夫妻がスマートにチップを置いたのを真似して、置いてみたりなどはしましたが。。。

前日友人がカンポグランデの下調べをしてくれていたので、広いバスターミナルを運転手さんに指示しながら、バス停まで無事に到着。

発車時間は日本で調べて行きました。TEJOバス。チケットは車内で買えます。オビドスまで
7,55€
9時30分発に乗りました。

TEJOのバス時刻表は下記サイトで調べることが出来ます。
http://www.rodotejo.pt/rapidas




                   オビドス行きのバスの時刻表です
高速道路を走ります。風力発電が多いです。

丘が見える処がオビドスです。
ほぼ時間通り10時35分にオビドスに着きました。
インフォメーションでスーツケース預かって貰えたというブログを数々見ていたので、インフォメーションを探しました。場所が変わったのか見つかりにくかったです。
バス停から左手に行った観光バス等が停まる大きな駐車場の処にモダンな白いインテリアのインフォメーションがあります。

ところが荷物は預かって貰えませんでした。聞くとお店かホテルで預かってもらってとのこと。
仕方なくスーツケースをずるずる引きずって(石畳をスーツケース引きずるのは何倍もの重さを感じます)城壁の中に入りました。
石畳は凸凹してます

アズレージョで装飾された城門ポルタ ダ ヴィラを潜り抜けてすぐのお土産物屋さんで荷物をお願いしました。預かってもらえて良かった!!

オビドスは紀元前300年ころケルト人により建設され、1288年ディニス王の婚礼旅行でここに滞在した時に王妃に送った場所だそうです。インフォメーションでもらった日本語のパンフレットには「オビドスの独特の道を散策すると、歩みを進めるごとに過去の遺跡に出くわす。旧イスラム街の閉ざされた片隅や庭、ゴシック様式、ルネッサンス、バロックを経ながら何世紀にも亘り再建されてきた。ポルトガル七不思議の一つに選定された。」と書かれていました。

ここも高い丘の上にある街、人口も千人いないほどの小さな町が城壁で囲まれています。城壁の上に登れて、街を一周出来ます。



手すりも囲いも無いので、高所恐怖症のかたには辛いかも。城壁は2カ所くらいしか上り下り出来る処がありません。私達も街の入口から一番奥まで半周を城壁歩きしてみました。





城門をくぐってすぐ左手に城壁に上がる階段があります。右回りにするか左回りにするか迷うところですが、左周りで行ってみました。

レモンの木がありました

眼下に見える景色ものどかで綺麗です。鳥のさえずりが聞こえ、お天気も良くて元気がでます。水道橋も見えます。石のイエス教会堂が眼下に見えます。ポルトガルにある主要なバロック建造物のひとつだそうです。

筋トレのような階段を上ったりと大変な箇所もありましたが、是非チャレンジして欲しいコースでした。




半周して下に降りてみました。カステロというポウザーダ(国立運営ホテル)の所に出ました。このお城のボウザーダは1950年ボウザーダ第1号として開業されたそうです。

遠足に来ている子供たちの元気な声が聞こえました。そこの広場で一休み。


街のメインストリートディレイタ通りをお店をのぞきながら、歩きました。細い横道にもレストランやお店が沢山あります。ハイシーズンではないせいか程よい観光客でゆっくりと見て歩けました。



ポルトガルは郵便局が少なくて切手は街中に自動販売機があり購入出来ますが、見つけるのに一苦労しました。ここは小さな街なので見つけられそうと思って教えてもらって郵便局に行ったのに、閉まっていました。昼休みがあるようでした。





サンタマリア教会を見学して、街の中ほどのオープンテラス Obigrill  Rua Direita 19でランチをしました。スモークハムサンドとGalaoというガラスのコップに入ったミルクコーヒーを飲みました。



グラス入りなのでアイスコーヒーと思っていましたが、ホットでした。量が多く飲めるということらしいです。合わせて3,6€。ここには銘酒ジンジーニャというサクランボのリキュールがあります。チョコレートでつくられた小さなカップで飲みます。

お酒が飲めない私は友人のをなめさせてもらいました。甘くてケーキに入れるのには良さそうでした。
テラスの隣で立ち飲みのジンジーニャ売りがあり、お腹の出た外人の男性が飲んではチョコカップを食べを5回くらい繰り返していました。お腹出るよね~と思いながら眺めていました。

遠足の子供たちが時々通ります。先生は仮装したり、フェイスペインティングしたりしていて、子供たちも楽しそう。騒がしくなると道に伏せの合図をして、突然集団が地べたに伏せて静かになります。のびのび育っているな~いじめもないだろうな~なんて考えちゃいました。
見ている私達も笑顔になる心地良い時の流れがありました。

絵を描いている女性がいました。

荷物を預かって頂いたお店で、お礼にコルク用品のお買い物をしました。ポルトガルはコルクで作られた物が沢山売っています。洋服や靴、傘など珍しい物もあります。ピアスを買いました。
とても上品なマダムのいるお店でした。

また、バス停に行き、TEJOバスで14時05分カルダスラニャーナに向かいます。1、8€


15分くらいでカルダスラニャーナバスターミナルに着きました。この街はポルトガルを代表する陶器工場もあり、陶器博物館もあります。また温泉もあります。地方都市にいく拠点の場所でもあります。バス乗り場の裏側にチケット売り場がありました。ナザレまで1.8€。

遠距離バスでないとスーツケースなど大きい荷物入れが壊れて使えないことが殆ど。Redeというバス会社のバスの方が綺麗でwifi freeや充電のコンセントも付いていて良かったです。TEJOはHPの時刻表も調べにくくていまいちでしたね。

ポルトガルはバス交通が充実しています。鉄道は新市街地に駅があるので、観光客は旧市街地に着くバスの移動が便利です。

バスが来るとアナウンスがあります。スーツケース置き場が壊れていて車内に乗せなくてはならず、高い段差を上げるのは大変でした。

ナザレのバスターミナルに着きました。町はずれの小さな建物があるだけでした。
明日行くバターリャのバスの時間を確認します。窓口のおじさんが一生懸命メモしてくれました。

タクシーも見当たらないので、荷物を引きずりながら海の方に向かってみました。大きな駐車場の所で右に曲がり歩いていると、向かい側のお店の方が声をかけてくれます。Hotel da Nazareを探してると伝えると「そう、右側だよ」って感じ

更に行くと市場らしい建物があり、地図のどこに居るかが判明。細い路地を何度か尋ねながら街の中心に入ります。小さなお店やレストランがいっぱいありました。
突然家族連れの乗用車の方が「連れて行ってあげるから、車の後を付いて来て」と、、、
え~歩いて車に付いて行くの~って思いましたが、ゆっくり走ってくれて無事にホテルに着きました。しかし、私達その方に道尋ねていないのです。どうしてそこに行くって判ったの?

今まで聞いた方が伝言ゲームしてくれたのかしら?

ホテルはこの街にしては大きな建物。途中で聞いたおじさんがパームツリーがある処だよって言っていましたが、確かに1本大きなパームツリーありました。


ここもシーズンにはまだ早いせいかガラガラのよう。
途中にあったブラシ フラワー

大きな金属の鍵を渡されました。このお部屋はオートロックではなく、中からも鍵をかけないといけませんでした。リスボンのホテルはシャワーのみだったので、広いバスタブは嬉しかったです。
これで1泊27€はお得。
お婆さん達が広場でお喋りしています。

ナザレ漁村ですが、今は大リゾート地です。

一休みして街歩きをしてみました。ここもなだらかな坂の道が多く、高い崖の上にはケーブルカーで登ります。


何処までも続く長~い砂浜、海の色もうっとりするほど綺麗です。
海洋民族古代フェニキア人に開拓された素朴な漁村とありましたが、夏は世界中からバカンス客が訪れるそうです。ホテルも夏は高額になるのかも。

ここはスカートを7枚重ねて履くおばあさんでも有名な所です。男性はチェックのシャツにフィッシャマンズセーターと黒い帽子。
こういう狭い路地がいっぱいありますがマス目になっているので、迷路歩きも楽しいです。

観光用という訳ではなさそうで、おばあさんはみんな履いています。既婚女性が履くそうですが、子連れの若い人が履いてないのが不思議でしたが。そのせいか布屋さんが多かったです。


屋台の店番をしながらも、レース編みをしたり、編み物をしたり、ここのおばあさんは働き者です。

一気にナザレ大好きになりました。市場は閉まっている時間だったので、近所の八百屋さんで苺(6cmぐらいある大きなもの)と枇杷を買いました。
苺 6個 0,28kg 0.55€   枇杷 2個 0.18kg 0.53€でした。
苺が1kg1.98€  枇杷は1kg 2.95€です。安い!



食事部門担当の友人が調べて来たお店を探しながら、のんびり散策です。なにしろ日没は21時ころですから、時間がたっぷり使えます。第一候補のレストランは残念ながら閉まっていましたが

海からちょっと入ったレストラン Frederico  C Martins  Rua Alexandre Herculano 10

 魚のスープ 蝦の塩茹で 鰯の塩焼き ポテト サラダなど食べました。食材が新鮮で大満足






友人にもらったバブを入れて、久しぶりにのんびりバスタイムも出来ました。




2013年6月12日水曜日

ポルトガルPortugal リスボン ケルース編

5月20日 今日は友人は壇一雄が暮らしたサンタ クルス行き、私はケルース宮殿Palacio Queluzを見に行きました。

旅行に行く時に行った方のブログや旅行社の現地駐在員のブログなどで下調べをしますが、ここの情報は「地球の歩き方」にちょっと載っていた程度でした。

ロシオ駅からシントラ行きの電車に乗り、約15分ほどのケルース べラス Queluz Belas駅で下車します。電車内に次に停まる駅の電光表示がありました。急行は停まらない駅なので、気を付けて下さい。切符はチャージしたカードでOKです。



本には駅から徒歩20分くらい。簡単な行き方は書いてあったのですが、改札を出た所から左右どちらに行っていいやら。20分知らない街を探し歩くのは大変と思い、右手に出てみました。

ちょっとした広場になっていてバス停がありました。バスの運転手さんに聞くと、親切に降りてきて、バス停の時刻表と025番のバスだと教えてくれました。

1時間に2本。0分と30分発です。暫く待つと11時59分バスが来ました。ちょっと心配しました。あまり待つようならタクシーに乗ろうかと思いました。流しのタクシーを拾えるのですが、タクシーも来ませんでした。
ここのバスもリスボンでチャージしたカードが使えます。

バスはいくつかの団地?をぐるぐると周り、いつの間にか乗客は私一人になりました。普通の郊外の住宅地という感じの街で、本当にここに宮殿があるのかしらと思いました。
バスに15分くらいは乗ったように思います。宮殿の所がこのバスの終点になります。

突然目の前にそれらしき建物が見えました。運転手さんも教えてくれて、到着

宮殿前のバス停  帰りもここから乗ります
 

そこには宮殿の他に軍事用の建物?(中に戦車が見えて、兵隊が立っていました)がありました。

宮殿で働いていた人たちの宿舎だった建物は、今は泊まれる施設 ホテル
になっています。
ポルトガルではポウザーダという国営ホテルがあり、このような歴史的な建物が使われていたりします。
この宮殿はドナ マリア1世の夏の離宮として18Cに建てられ、現在もレセプションなどに使用されています。森のような庭園はフランス庭園とイタリア庭園があります。

正式名はPalacio Nacional de Queluz です。入館料 8,5€ シニア料金 大人 10€
www.parquesdesintra.pt

小ベルサイユの異名を持つというだけに、内部は素晴らしい部屋の数々です。全部の写真はアップ出来ないのが残念です。
各部屋には英語の解説書が置いてありました。
 
ガイドブックでは見学はガイドツアーになっているとありましたが、入館者も少なく自由に見学出来ました。
 
 
 
 
 
絵付けされた磁器もいっぱいありました。
 
 
 
この図柄の器は晩餐会用なのかフルピースありました。紋章がデザインされているようです。
 
 
 
シノワ風もありました。
 
 
 
 
発見の時代を描いたアズレージョがある「ソデの間」
 
 
手前にあるのは赤ちゃんようのベッドのようです。
 
 
玉座の間
 
シャンデリアはベネチアグラスです。
 
 

 
 
内装も家具もみごとな物ばかり。こんなに素晴らしい宮殿が大きく紹介されていないのが不思議でした。リスボンからも近いのに観光バスも1台しかいません。
 
庭にある「ライオンの階段」という水路のようなもの
 
このアズレージョもすごかったです。是非クリックして拡大してご覧ください。
 
数名の方がドイツ語で解説を受けていたので、ちゃっかり一緒に行けば、庭園の見所が判るかしら
と思ったのですが、これで終了の様子でした。残念!
 
 
 
これは何か判りますか?
トイレです。
 
ガイドマップを貰いましたが、この庭園も何ヘクタールあるか判らないほど広いみたいです。
乗馬の訓練場もあるようです。庭園内にある彫刻や絵付けされた磁器の置物も
写真が撮りきれないほど沢山ありました。
 
宮殿好きの私には大満足の場所でした。
 

バスで駅まで戻りました。駅前にニコルという日本のドトールのような軽食のチェーン店がありましたが、ロシオに電車で戻りました。

ロシオ駅の目の前にあるゆで豚サンドの美味しい店Fatura Simplificada に入ってみました。


サンドイッチはかなりボリュームがあるようなので、立ち飲みでエスプレッソとナタを注文しました。 両方で1,6€です。次々豚肉サンドを買いにお客さんが来ていました。
ポルトガルでは店内で立ち食い 立ち飲みが普通です。持ち帰りする方も多いです。

同じものでも席に座ると料金が高くなります。

リスボンに着いてからファドを聞きたいと、ホテルでクラベ デ ファドという有名なお店の予約を頼んでいたのですが、夕食別で9時から3人では予約を受け付けられないと言われて、やむなくホテルお薦めのお店に食事付で予約してもらいました。
Casa de Fados  住所 Rua da barroca、54/56   tel  21 342 67 42
Praca Luis De Camoesの近くです。
タクシーを呼んでもらいました。

タクシーは流しでもひろえます。呼んでもらうと2個あるメーターの右側に呼び出し料金がでます。
トランクに荷物を積んだ時もこの右側に加算料金が表示されます。黒に緑のタクシーは呼び出し料1,6€ 荷物料 1,6€でした。それと左側の運行料金が別に表示されて、降りる時にそのトータル料金をボタンを押して表示してくれます。

まだ通っていない道をとばして走ります。この国の方々、運転はかなり乱暴です。タクシーも身体が振り回されるような運転が当たり前でした。

夜のリスボンの街もガス灯のような街路灯の明かりが、ムード満点できれいでした。

先日行ったエレベーターの上の街の方でした。細い迷路のような所でタクシーで行って正解でした。

行ってみて判ったのですが、このお店も食事からするお客で満席でした。食事が一通り終わる頃、9時ごろからファドが始まりました。数曲歌うと次の人が出てきて、時間が遅くなる程上手な歌手が出てきました。

ファド=演歌って勝手に思っていて、もっとおどろおどろしているかと思っていたら、意外にスーと入ってくる聞きやすい曲や明るい感じの曲もありました。

お隣の席のご婦人はかなりのファド好きな方らしく、お店の方ともなにやら話していました。歌詞が判らないのが残念でしたが、料理がとっても美味しくて雰囲気も良く、付き合ってくれた友人も気に入ってくれたので、良かった!
ムール貝のガーリックソースかけ
久しぶりに肉を食べました。付け合せのお野菜もたっぷりです。
 


23時半ごろ、まだまだこれからって雰囲気でしたが、明日の事を考えてホテルに帰ります。食事なしのお客様はこの時間から受け付けてもらえます。納得でした。
タクシーを呼んでもらいました。外はまだ夜遊びの人たちが沢山いました。

今日の歩数は 11097歩でした

サンタ クルスに行った友人の話では、すっかり現代風リゾート地になってしまっていて、サウダーデ(郷愁)って雰囲気ではなくなっていたそうです。