気仙沼の友人からこの映画上映会を自宅でするというメールが届きました。
友人に聞くまでこの映画のことは知りませんでした。
監督・撮影・編集・ナレーション 前田真吹
ネットで検索したら、女性でした。
自主上映という形で全国各地で上映されているようです。
日本も集団的自衛権などと訳の分からないネーミングで、自国ばかりではなく、他国の戦争にも介入出来る法案が動き出そうとしています。
日本は戦後憲法9条によって、戦争はしない国としてやってきました。
今、それが揺らぎつつあるのに、私達国民はまだまだ戦争は他国のこと、日本には関係ないことと思っている方が殆どです。
「憲法9条にノーベル平和賞を」というキャンペーンもあります。
今年のノーベル賞には残念な結果でしたが
少しずつですが、世界に日本のこの憲法の意味することを知ってもらい、日本の国民ももっとこのことを考える機会になって欲しいと思っています。
「魔法の9(ナイン)」チラシから紹介の文章です。ごらんください。
INTRODUCTION いのちを巡る旅。
~戦争の被害を受けるのは、いつも一般市民。~
事の始まりは、たまたまアフガニスタンに行った事だった。時は2003年。
あの9.11アメリカ同時多発テロ事件の報復爆撃が行われて、約1年半が
経過していた。そこで目にしたのは、廃墟の群れと朽ちた戦車。そして避
難民テントに暮らす、家のない子ども達。ただの平凡な、戦争を知らない
世代の1人だった「私」は、過酷な現状を真摯に生きる市民たちを知り、衝
撃を受ける。「罪のない子供や、市民たちの命を翻弄する、戦争の不条
理。」カメラはそこから、目を離さない。
映画は、主に4つのパートで構成される。
Ⅰ.アフガニスタン-AFGHANISTAN⁻
濁った水を回し飲みしていた子供たちを目撃し、井戸掘り支援に関わろう
とする私。次第に治安は悪化し、アフガニスタンは戦争の泥沼に陥る。渡
航を断念せざるを得なくなった私は、日本で高松空襲の体験者と出会う。
Ⅱ.空襲
第二次世界大戦中の1945年7月4日。香川県高松市はアメリカ軍に
よる空からの攻撃を受け、1,359名が命を落としたといわれる。家を焼か
れ、大火事の中を逃げ惑った生存者は、数十年来、無償で語り継ぎを続
けてきた。アフガニスタンの子どもたちと同じ体験をした人達が、自分の国
の足元に沢山居た事実に、改めて気づかされた私は、日本の戦争体験者
を訪ねる旅へ出る。
Ⅲ.放置され続ける、日本兵の遺骸。~西部ニューギニアへ。~
第二次世界大戦の日本兵の海外戦没者数は、厚生労働省の発表で約2
40万人。戦後約70年経った現在も、約120万人もの遺骨が未だ行方不
明とされる。海外で多くの日本兵の遺骸が、野ざらしになっていると聞いた
私は、ご遺族たちとかつての戦場に向かう。
Ⅳ.生存者は語る
かつてのニューギニア戦の生存者・飯田進氏は、高齢となった現在、入退
院を繰り返しながら、著書や講演を通して、戦場体験を語り続けている。そ
こから、ニューギニア戦の驚くべき実態が浮かび上がる。私たちは、戦争か
ら何を学べきなのか?
かつての命たちが、語りかける。
あなたは、どんな未来を描きますか?