9時に迎えの車が来ました。ケープタウン駅の脇にあるロボス列車専用のチェックインを行う建物に行きました。入口では沢山のスタッフがお出迎えしてくれます。
大きな荷物を預けて、予約を確認し、中に入るとそこはホテルのロビーのような素敵なお部屋です。飲み物 シャンパンやジュース や サンドイッチ 果物を頂きます。バイオリンとギターの二重奏がとても良い雰囲気です。
出発までの時間をここでのんびり過ごします。
ロボスレイルは1989年に開通し最高ランクの設備とサービスで定評があります。内装は木製でエレガントな作りでアフリカの大地を眺めながら極上の料理を頂きます。
古き良き時代の鉄道の旅を満喫出来ます。
客室は36室72名の乗客が乗り込みます。
10時45分 ロボス列車に関しての簡単な説明とご挨拶があり、いよいよ乗車です。客室ごとに名前を呼ばれてその順で駅に向かいます。
歩いて道を挟んだお隣の駅に移動します。この大都市の大きな駅なのに構内に人が全然いないのが不思議でした。
72名しか乗らないのに列車の長い事。私達が乗った車両には3室でした。キッチン車両が1、ダイニング車両が2、ラウンジ車両が2、スタッフ車両が1、動力車両2、動くホテルです。
お部屋はデラックス スイートです。この上にロイヤル スイートという部屋があります。ロイヤル スイートにはバスタブ・シャワーがあります。
私達の部屋にはシャワー・トイレ・洗面台・クローゼット・冷蔵庫などが付いています。
思ったより広くゆったりしています。廊下側の天井に荷物入れがあったり、ベッドの下にも荷物が入ります。ベッドの下に大きな布のバックがあり、その中に滞在中のベッドメイキングやタオル類などが収納されていてホテル同様セットしてくれます。
洗濯も頼めます。滞在中の全ての料金が含まれています。部屋のドアに用事がある時はタグを吊るしておくと、お部屋専用の二人のスタッフが来てやってくれます。
私達の部屋はエリザベスとオニカという女性二人です。電話でも対応してくれます。
お部屋のドアには私達の名前が書かれています。キャビン毎にそのキャビンの乗客名も書かれています。お部屋には名前が付いています。この部屋名はこの列車が初めは家族の為に作られたことから、家族の名前が付いているそうです。
お部屋の片側は全面窓になっていて全開出来ます。ケープタウンから車窓の景色を楽しみながら11時出発です。
まずは車内を探検しました。窓はどこも開けられますが、停車駅では窓も木製のブライドも閉めておきます。
この列車にはテレビ・ラジオ・新聞・ネットへのアクセスサービスはありません。存分にこの列車を楽しむためです。
携帯電話も繋がる処でも公共の場での使用は禁止です。
夕食はドレスコードがあります。
喫煙は喫煙可の部屋もあり、又、最後尾のラウンジでも喫煙出来ます。
食事時間になると鉄琴を鳴らして知らせてくれます。
2両あるダイニングは雰囲気が異なりますが、どちらで食事をしてもOKです。又、見どころの場所に近づくと部屋係が教えてくれます。
今日は午後にマジェスフォンテーンという街を観光しますが、それまでは自由に過ごします。
まずは昼食です。13時にランチが始まりました。ディナーと同じようにまずは飲み物を注文します。のメニューです。
2時間かけてゆっくりと頂きます。
前菜カレー味ドライカレー風?で美味しかったです
主菜 蝦の串焼き 温野菜添え
チーズはパスしました
スイーツ
この後ハイティーもあるのに。。。こんなに食べていたら、お腹に隙間がありません。
お部屋の細かい説明書やメニューもちゃんと日本語版がセットされています。
ケープタウンを離れて駅はいくつもありましたが、どこの駅にも人がいません。時々貨物車とはすれ違いますが、客車とは一度もすれ違いませんでした。
アフリカの列車事情ってちょっと調べてみたいです。
ロボスレイルの他にブルートレインというやはり豪華列車はあるのですが。一般の人は移動に列車は使わないのかしら???
地平線にテーブルマウンテンのような岩山が次々と見えます。
線路の近くに道が見えたりしますが、街らしいところはありません。
緑も少なく人も住めないということでしょうか?
ヘックス河 河岸平野ウスター223msを通り急斜面を上りトウスリバー959msに向かいます。
この辺りは南アフリカの輸出用ワインの大部分が収穫される所で数百のブドウ園があり、20近くのワイン協同組合と数ヶ所のブランディ醸造場があり、全国ワイン生産量の1/4が生産されるそうです。どこまでも続くブドウ畑。汽車の旅ならではの良い景色が続きました。
15時30分 4つのトンネルを通過します。三番目のトンネルは13,5kmもあり、通過するのに20分かかりました。
16時半 ハイティー開始。お腹は満腹ですが、様子を見に行きます。サンドイッチや果物・ケーキなどを自由にとる形式でした。
17時45分 マジェスフォンテーン駅に着きました。取りあえず降りてみます。
ホームでデキシーミュージックのお出迎え
子供がやってきます。
駅にある美術館に入ります。昔、ここに人が住んでいた頃の家財道具類が展示されていました。
古いカメラが沢山あって見応えありました。ドレスも素敵です。
お部屋にこの街についてのガイドはありましたが、さて何処へ行っていいやら。。。皆ウロウロしています。駅前は広い道になっていて、木造の綺麗な建物が並んでいます。小説に出てくるような景色です。所々家の中に入ってみます。ホテルだったり、クラシックカーや列車の展示場だったり、なんだか意味不明ながら散策します。駅前の道に古いロンドンバスがあり、乗れるようです。歩いた方が早いようなスピードでゆっくりと駅前を一周していました。
列車の案内書によるとここにはビクトリア時代的な建物などが完全保存されているとか。。。駅前のこの建物群以外に街らしい建造物もなく人もわずかにいるだけで、観光の為に保存された街のようです。
この街に居住した著名人の一人は「アフリカ農場物語」を書いた作家のオリーブ シュライナーという女性です。
古き良き時代を感じて再び乗車。外は寒くなって来ました。
19時30分 ディナー 。とても寒くてドレスに着替えても寒くてホッカイロを忍ばせます。暖房を着けました。パナソニックです。
部屋は暖かくなりましたが、廊下は暖房が入っていますが、連結の所から冷たい風が入ります。
夕食
主菜 カローのラム肉のロースト
ブルーと白のカマンベールチーズ デザート
2時間半かけてゆっくりと頂きます。
お部屋に帰るとベッドメーキングがされていました。電気敷き毛布が敷いてありました。シャワールームにもヒーターが付いています。
寒いのでお布団にもぐり暖まります。いつの間にか寝てしまいました。時々大きく揺れます。線路のつなぎ目?
長く停車することもあります。単線の場所があるようです。時間調整をしたのかもしれません。
今夜はゆっくり眠ります。