夏になるとフランス人はバカンスをとります。夏休みのようなものです。
フランスの労働者は年間5週間の休暇が保障されていて、どのようにとってもいいそうです。
夏に4週間、冬に1週間というような取り方をする人が多いらしいですが。。。
パリ市内のお店もバカンスに行くので7月・8月・9月には長期お休みなんて張り紙をよく目にします。
観光客相手のお店は開いていますが、客もバカンスに出かけていなくなるせいかしら、地元の人が行く美味しいレストランなど、休業するお店が多いです。
フランスのニュース番組で、今年バカンスに行かない人が40%以上になったと報じていました。
長引く不況、失業者が多いためだそうです。
バカンスを取らないのは子供の人間形成上も良くないと言っていました。
フランスのバカンス制度の歴史は長く、昭和11年には現在につながる制度が出来ていたようです。
私が最初にパリに行った40年前の方が、しっかりバカンスを取る人が多く、夏のパリはひっそりとしてしまったように感じました。
不況の中でバカンスを上手に取るために、ホームシッテイングというものが最近定着して来たそうです。
これは長期に自宅を不在にする人が、年金生活の方に無料で家を提供し、その代わりに庭の手入れやペットの世話をしてもらうというシステムだそうです。
家を借りる方はよその家で無償で生活出来てバカンス気分を味わえて、貸す側は不在時の管理にお金がかからないことで
双方にメリットがあるそうです。勿論お互いに信用の出来る人選が必要とのことでしたが。。。
フランスではユースホステルも若者や低所得者がバカンスを低価格で過ごせる為に、急激に増えた歴史があります。
休みに関しては日本とはかなり考え方が違います。
毎日こんなに暑い日が続くと、日本にももうちょっと休みが必要ではないかしらと、思ってしまいますが、働き者の日本人には難しいでしょうか?
フランスのバカンスについて詳しく書かれている論文を見つけました。ご興味のある方は下記をクリックしてみて下さい。
http://www.jiu.ac.jp/books/bulletin/2007/tour/05_iida.pdf
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