津波で園舎はなくなり、保母さんが園児と避難出来たのですが、園長先生がお亡くなりになりました。
今は園長の意思を継ぎ、仮設の倉庫で運営していますが、床はコンクリートの打ちっぱなし、底冷えがするので、何か方法がないかしらということでした。
その頃は仮設住宅も寒さと結露で対策が必要と連絡があったばかり。。。
早急に集められる物で何か断熱対策になるものがないか、建築の仕事をしている同級生に相談して、断熱材がネットで買えるルートを調べて頂き、それらは彼女達のネットワークが協力要請の輪を広げて下さり、送ってくれました。
梱包材の「プチプチ」も窓に貼ると効果があることが判り、こちらは絵付けをやっている私達は常備している物なので、「日本ポーセレンペインターズ協会」に協力をお願いしました。
協力をお願いした皆さんがそれぞれに色々アイデアを出して下さって、半月足らずで、沢山の断熱材、プチプチ、絨毯、そして灯油を買う資金まで提供して頂きました。
「おひさま」や仮設住宅に住む方に思った以上のスピードでお届け出来て、本当に嬉しかったです。
この時も私達「つなぎの会」5人では不可能なことが、ひとり一人手をつなげていくことで、可能に出来ることを実感し、皆さんの善意が折れそうになる被災者の方に笑顔もお届けできることを感じました。
気仙沼は水産業が中心の街です。まだ職場が少なく小さなお子さんがいる女性も仕事を探し
働かなければなりません。其の為にも長時間お子さんを預かってくれる場所が必要です。
震災前は親御さんにみてもらえた方も、大事なご家族が犠牲になられたり、離れた仮設住宅になってしまったりしているので、復興する為にも保育園は大事な役割を担っています。
昨日、高橋さんから気仙沼の現状とご協力をお願いしたいメールが届きましたので、ご紹介いたします。
今も仮設の倉庫をリフォームした部屋で36名ぐらい子供たち(登録は60名)を預かって4名の先生たちで面倒を見ています。
トイレも介護用ポータブル、園庭もない状況ですが、全国からの暖かい支援で環境はずいぶん改善されおもちゃや絵本もいっぱいで元気に楽しく過ごしています。
最近までパートの方が1名手伝ってくれていましたが体を壊し今はいません。
1人1ヶ月17000円保育料を頂いていますが市からの補助金はなく先生たちの給料、家賃、お昼のおかず(ご飯と飲み物は持参)、おやつ、光熱費などでギリギリです。
先生たちの給料はやっと先月初めて支給したそうです。
代表の里見栄美さんは給料なしです。
今まで支援を頂いた件数は50件ぐらいですが大きい団体からはなく個人からがほとんどです。
このような現状ですが山形の建設会社からの支援で念願の園舎を建てていただくことになり、今の場所の近くの農地だった所を借りてそこに建てる事になりました。
子供たちがのびのびと過ごせる園舎が出来るのは子供たちも親御さんにとってもとても嬉しいことだと思います。しかし資金面での問題もたくさんあります。
まず、園舎を建てて頂いた場合その40%の贈与税がかかるということ。
備品や遊具など必要なものが出てくるということ。
園児の数も増やしたいので先生の数も増やしたいということ。
固定資産税等まだまだ進むにつれて必要な運営費が出てくることが考えられます。
亡くなった前身「南気仙沼幼児園」の理事長さんの意志を継ぎ姪で代表の里見栄美は支援金のお願いに奮闘しています。
4月からは日曜保育もやります。働く親御さんたちの力になり、1日も早く復興が進むことで子供たちの明るい未来に繋がればとの思いです。
何卒御支援宜しくお願い致します。
できるだけ「おひさま」の力になりたいと思っている高橋玲子より
このような状況にある所は沢山あると思いますが、よろしければ一緒にサポーターになって頂けませんか?
今、ボランティアの方に「おひさま」のホームページを製作して頂いているそうです。
完成したら、ご案内させて頂きます。
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