2012年3月13日火曜日

旅立ちの季節が

3月は卒業や移動や定年や人生の節目を迎える季節
親しい友人と別れる寂しさと新たな生活への期待と不安。
そして寒い季節から日差しも少しずつ明るくなり、花々が春の訪れを知らせてくれる。
ちょっとウキウキ、ドキドキするそんな季節。

それが去年の3月11日のあの日から、悲しいこと、辛かったこと、大変だったことを思い起す季節になってしまいましたね。

正直、あまりに辛すぎて言葉にすることにも迷いがあります。

あの日、一関や仙台に住む家族のこと、友人のこと、沿岸に住む知人のこと
つながらない電話。テレビに映る見慣れた街の崩れていく様子。
何もかも不安だらけでした。

3日後にやっと通じた電話で弟があの日、石巻の海の前の病院に仕事で行ったまま行方不明
と分かった時の気持ち
翌日の夜に孤立したその場所に生存していることが確認できた時の気持ち
震災から5日後に瓦礫の中を仙台まで歩いて帰宅したと連絡があった時の気持ち

パニックになっていた私はメールをくれた友人に不安な自分をぶつけることしかできませんでしたが
、みんなが送ってくれるメールだけがあの時の私には心の支えでした。

助かったのが不思議なような場所から弟は助かったけれど、あの時の誰でもいいから助けてと思った自分が、大切な方を亡くされたご遺族のお気持ちと重なり、命ある限り忘れることが出来ないあの日に心が痛みます。

気仙沼の友人からメールをご紹介します。


  皆様いかがお過ごしでしょうか。

あの日から 一年たちました。今日は 津波が来た時間 私は海に行って 亡くなった多くの方々の追悼と 今 生かされている感謝の気持ちを込めて 祈らせていただきました。
岬の先の神社が そこだけまるで海がよけていったように 残されていました。
後は見渡す限り 元の姿が分からないほど 何も残されてはいませんでした。
神社に逃げた人は10人 フェンスなどにつかまりながら 助かったそうです。助かった人は流れていく 家々をみながら どんな思いだったのでしょう。そして 避難場所に逃げながらも 予想を大きく上回った津波に流されてしまった人々は 何を思って亡くなったのでしょう



 今 生き残った我々 生かされた私たちは 何をすべきなのでしょう。
 あの日の夜は 本当にたくさんの星がまたたいて きれいな星空でした。たくさんの命が天に上って 星になったのだと思ったら 涙が流れました。
 生きている限り 一年前のあの日のことを 決して忘れません  一年たった 今 改めて思います。

  昨日の土曜学校(10日)はクリスタルボール奏者の安達季久子さん  龍笛奏者の山下進さんをお迎えしての演奏会でした。
なぜ龍笛という名前がついているのか聞いたところ 2オクターブの音階の音がでるそうで 高低差のある音は天と地を昇り降りする龍に似ているからだそうです。クリスタルボールも天に近い音で 2つの楽器が響きあって なんともいえない 心地よさがありました。クリスタルボールの独奏では みんな横になって聞いたのですが いつのまにか ぐっすり 起きたときは 自分の家なのに ここがどこか わからないほど熟睡してました。
 お二人とも ここ気仙沼に鎮魂の願いを込めて来て下さり クリスタルボールと龍笛の音は きっと 広がっていって 海へと届いたと思います。本当にありがとうございました。
 (安達さんは ブログに気仙沼に来たことやがんばりっこのことものせてくれました。ぜひ ご覧ください。)
「ブログ 天界の響きクリスタルボール」http://blogs.yahoo.co.jp/kikokiko0311
 また 桜の花が咲く頃気仙沼に来てくれるそうです。桜を見ながら 野点をしましょう。
 さて これからのつなぎの学校の予定 がんばりっこ販売予定です。
 3月17日(土) 13時半~ 羊毛手仕事

 3月20日(火) 宮城県登米市のイベントで がんばりっこと ハガキ販売
 4月 22日(日)茅ヶ崎 春まつり 同じく販売予定 (かなりの大きなイベントらしく がんばりっこ三百個目標!製作頑張ろう!)
 
なにがあっても 生きて笑えることが大事! 生きていることを楽しみましょう 。 みんなで笑いあえる そんな 社会、 学校をつくりましょう!

気仙沼に住む中村さんは養護学級の教師をしています。ご自宅を心のケアのボランティアで訪れて下さる方々に提供して、同じ気仙沼に住む高橋さんと共に少しでも心の痛みが癒され、また活気ある気仙沼になって欲しいと頑張っています。

今年は寒さで桜が咲くのも遅くなりそうですが、例年ならゴールデンウィークの頃気仙沼も桜が咲きます。復興にがんばっている地を訪れて、そこに泊まり、その地で食事をしたり、買い物をしたり、そんな協力の仕方もあるのではないかなと思っています。

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