2012年6月2日土曜日

残念な青年

I am not young enough to know everything.
詩人オスカーワイルドの言葉です。

直訳すると「私は全ての事を判っているほど、若くはない」

「怖いもの知らず」と同じような言葉ですね。若いうちは何でも分かったつもりでいがちだが、年を重ね体験を重ねると何も判っていないということが、判ってくる。そんな言葉です。

先日いわゆるベンチャー企業と言われる類の会社に用事がありました。電話で訪問する時間の打ち合わせをした上で、伺いました。

会社は受付に2人の女性がいて、それなりに会社の形をしていました。
出てきた青年は名刺を渡し、用件であるものが準備出来てなく、後日出直してほしいと言いました。
私の携帯の番号も彼に伝えてあり、間に合わないのであれば、充分に連絡する時間はあったのに
再度出直さなければならなくなりました。

まだ、30代と思われる青白い顔をした青年は、お詫びにこちらに多少のメリットを提示し、自分から出向いてもいいとも言いました。

このやりとりをしながら、不思議な感覚を味わいました。詫びるという行為を彼はなんらかの形でしているし、言葉遣いも決して失礼な言い方ではないのだけれど、感情が全く伝わってこないのです。
名刺をみると、代表取締役と書いてありました。
この若さでこれだけの企業を起こしているということは、それなりの人物なんでしょうが、
ふと、オスカーワイルドのこの言葉が浮かびました。

会社でなくても、日常の生活のなかでさえ「ごめん!間に合わない。何分遅れます」って、連絡しませんか?
多分才能ある若者なのでしょうが、老婆心ながら、こういう些細なことが企業イメージに繋がるのに
、もったいないな~なんて思っちゃいました。

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