恒例の後楽園 東京ドームで開催される テーブルウェア フェスティバルに行ってきました。
平日の午前中でしたが、沢山の人出です。 例年より手荷物チェックが丁寧だったような気がしました。
このフェスティバルは1993年から毎年2月の第1週に開催されています。
日本全国の磁器・陶器・漆器・鍋や調理器具全般が展示 販売され、又、テーブルセッティングのコンテストも開催されています。
日本中の製品が集まり、買うことも出来るので、ドームで開催されるフェスティバルの中でも人気の高いものとなっています。
国内だけでなく海外の物もあります。今年はオーストリアの洋食器メーカー アウガルティンの絵付け師の方がデモンストレーションをしていました。
薩摩焼の絵付け師の方も毎年のようにデモンストレーションをしていて、その緻密な作業にいつも溜息が出ます。
私がやっている洋絵付けでは絵具で描き、絵具と触れる部分の金彩は一度焼成後に行います。
そうしないと、金がとんでしまうからです。
薩摩焼は日本の窯の中でも金彩がふんだんになされるのですが、その金が剥げにくいです。
皆さんも経験おありになると思いますが、食器に描かれた金彩が使用している内に消えてきたってことありませんか?
これは又、同様に金絵付けして窯で焼けば、修復は出来ますが、取れないようには出来ないのですが、今回 薩摩焼の絵付け師さんに なぜ薩摩焼は金が剥げにくいのか伺ってみました。
薩摩焼は 最初に細かい金彩をします。そしてその図柄に焼かずに絵具を載せていくそうです。
時には3ミリ角以下のような小さな枠の中に絵具を載せていきます。その根気を考えるだけで、尊敬致しますが、その時に微妙に金彩にかかる絵具が金の剥がれを抑えているそうです。
金彩がふんだんになされる薩摩焼では、使って金が剥がれてしまっては商品価値がないということから、このような技法が生み出されたそうです。
私の稚拙な説明で皆さんに上手く伝わっているか心配ですが、もしご興味がある方は、来年テーブルウェア フェスティバルの薩摩焼コーナーで実演を是非ご覧になって下さい。
薩摩焼については下記サイトなどご覧ください
http://www.tougeizanmai.com/tabitetyou/028/rekisi-more.htm
0 件のコメント:
コメントを投稿