2012年9月30日日曜日

南イタリア カゼルタ編

今日は友人と別行動。友人は船でカプリ島に行き、青の洞窟を見て、ポンペイに行く予定。

私はナポリ中央駅から電車でカゼルタに行きました。カゼルタ行きの電車は8時台は何本かありますが、9時には1本だけ。この電車もアルテカードでOK
ナポリ中央駅は空港のように電光掲示板に行先、時間、ホームが表示され判りやすいです。



頑張って8時45分に乗りました。9時20分カゼルタ着。駅の真ん前に宮殿が見えました。この宮殿はフランスのベルサイユ宮殿を真似て作られたもので、広さも同じくらい。広大な敷地です。

まずは宮殿に行き、入場券を買い開館時間を確認。休み時間なく夕方まで開いているので、駅に戻り、近郊の絹の街サン レウチョに先に行くことにしました。

こちらは午後が4時までお店も閉まると情報を得ていたので、バス乗り場で行くバスを尋ねると、バスはないと。。。
どう行くのか聞くとタクシーしか方法がない。タクシーにいくらか尋ねると15ユーロとのこと。

タクシーで絹の博物館 Royal Silk Factory Compulex Of San Leucioまで行きました。丘の上の見晴らしのいい場所に美しい建物がありました。
18世紀末 ナポリ王 フェルディナンド4世がここに絹織物の街を築きました。当時の王立絹織物工場や町並みが現在も保存され公開されています。

Belvedere di San Leucio
Via Atrio Superiore Parrocchia, San Leucio, Caserta

www.comune.caserta.it/bervedere

開館時間 8:00~16:00 (開館時間 私が行った時は異なっていました)
定休日 火曜日

早く着いたのでまだ開いてなく10時45分に開くとのこと。他には何もない所。昨日のナポリ歩きで車道はヘアピンカーブの遠回りだけれど、歩きは直線の階段道があることを学んでいたので、階段を探して降りて行くと、シルクのお店 ピアッツア デッラ セータがある街中に出ました。お店は開いていたので入ってみました。

Piazza della Seta
Via Planelli 1,San Leucio, Caserta
www.piazzadellaseta.com

9:30~13:30  15:00~19:00
定休日 日曜

ヨーロッパ中の貴族を魅了した絹はブルボン家が5つの家族に技術を伝授し工房を作り生産に励みました。その一つがこの工房です。

すばらしい布が一杯。中にはコモ湖周辺で織られた布もあり、それはサンプルを見て注文するそうです。
せっかくなので、この工房で織った布をちょっと買いました。小物のお土産に良さそうな物も色々ありました。
ゆっくりと又階段を上り博物館に戻ります。
ナポリとは違った方向からのベスビオの山が見えます。4人のイタリア人見学者がいて、時間になると係りの方が説明しながら案内してくれました。一人の時はガイドなしと言われていたので、ラッキーでした。

館内はりっぱな宮殿。残念ながらガイドも説明書もイタリア語だったので、詳しいことが正確には判りませんが、カゼルタの宮殿を彩る絹の布が作られていたそうです。
ヨーロッパ全土にここの絹は知られ貴族御用達として栄えたとのこと。

自動織り機が沢山並び、柄も読み取り式になっていて、当時としてはすごい技術です。

このような家具や壁紙、カーテン、洋服などに使われました。

見学を終えて又階段を下りて街中に行きました。ここでタクシーを探したのですがありません。
そう言えばタクシーの運転手さんが降りる時に名刺をくれました。間が悪いことに携帯電話の電池切れ
さて困って電話してくれそうな所を探しましたが、英語が通じない。あるお店に入って名刺を見せてゼスチャーで電話のポーズをしてみると、表に公衆電話があると。。。しかしかけ方が判らない。
通りがかりの人に助けを求め教えてもらう。
しかし、タクシーの運転手さんは英語が通じなかったはず。もうかけるしかないので、とにかくかけてみた。自分でも何語を話しているか判らないようなごちゃまぜ言葉だったが、彼は私だと判ってくれた。でも、彼はおろした博物館に行くと言っている。何故かそれは聞き取れた。そこの下の広場だと広場の名前を言うが、発音が違っているのか通じない。
見るとナポリ銀行があったので、それを言ったら判ってくれた。タクシーが来るまでの20分は果たして本当に通じたのか、来なかった時はヒッチハイクしかないか、炎天下の中、なるべく判りやすいように待ちながらも不安でいっぱいになりました。

タクシーが見えた時にはバンザ~イって思いましたね~

ちなみにこの広場にシルクのアウトレットのお店がありました。
買いませんでしたが、ここにも素晴らしい布がいっぱいあり、地元風のご婦人がカーテンでも作るのか何メートルも買っていました。
価格は判りませんでしたが
写真はアウトレットのお店です。ナポリ銀行がある広場の右手 スーパーマーケットの隣にあります。

やっとの思いで宮殿まで戻りました。遠くまでタクシー呼んだのに超過料金もなく15ユーロ。カゼルタの運転手さんは善良でした。



カゼルタの宮殿は1200室あり、劇場もあります。庭園は40km先から水を引き滝 水路をめぐらしています。現在は30数室公開しています。
ナポリ国王カルロス7世が曾祖父が建てたヴェルサイユ宮殿以上の宮殿を建造しようと1752年建築家ルイジ ヴァンヴィッテリに命じ着工されました。20年の歳月を経て芸術的な宮殿は完成しました。

土壌豊かな地にイタリア最大級の宮殿が作られ 絹織物産業を主とした理想郷が作られました。


カゼルタは美食の地でもあり モッツアレーラチーズも名産の街ですが、アクシデントでもう疲れたので、宮殿ないのBARでパンと紅茶の昼食。
セルフサービスの食堂(レストランとは言い難い)もありましたが、美味しそうには見えなかったのでやめました。

残念ながら閉まっていましたが、下記のお店 モッツアレッラの美味しそうなお店です。

Bellopede & Golino
Strada Statale,  265 Km 27500, Marcianise, Caserta
8:00~20:00 月曜14:00~
定休日 祝日

Le Colonne
Viale Giulio Douhet 7/9, Caserta
12:30~15:30
定休日 火曜日 8月長期休暇あり

一休みして宮殿見学。
入口だけでも画面に入りきらない広さです。
曽祖父がベルサイユを築いたというカルロ7世がそれ以上のものを作ろうとしたというだけあって
広い広い
ここにはオペラ劇場もあり、ナポリのオペラ座はここを模して造られたそうです。残念なことに数年前から公開はしていないそうですが

カメオで装飾されたゆりかご。

庭園も広く、庭園巡りのバスや馬車があります。
ここまで歩く元気はなく庭園はパスしました。ちなみに庭園は別料金がかかります。

Reggia di Caserta
Viale Giulio Douhet 22, Caserta
王宮 8:30~19:00
庭園 季節で時間異なります
休み 火曜日


宮殿の右側に街の商店街がありました。4時までの長い昼休みの為、みな閉まっています。

街のBARで一休み。

3時台の電車でナポリに戻りました。

夕方、カプリ島、ポンペイを見てきた友人と合流し、カブアーノ門近くの安くて美味しいレストランで
ムール貝のスープと魚介のパスタを食べました。
ブログなどで見つけたお店だったので、他にも日本人のお客さんいました。
ムール貝だけでなく、蛸や巻貝なども入っていました。二人で夕食代たしか16,5ユーロでした。







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