混雑する祭りは避けて来ましたが、参加すると返事をしたものの、さて鞍馬って何処?
私は北は強いのですが、関東から南は全く無知。。。
なんでも鞍馬には宿が少なく応募して抽選になるとか、頭数が多い方が当選確率高いのではと、その要員の一人になった訳です。
功を奏して9月に当選の連絡が届きました。
まだ、この頃も他人事のように考えていましたが、、、
10月22日 最近の私は家を出る時は土砂降りの雨
8時の新幹線に乗り京都へ この日は時代祭の日でもあります。
電車の混雑も予想されたので、大きな荷物はロッカーに預けました。
京都にはデリバリーサービスという大きなカバンを宿に届けてくれる配送があります。
詳しいことは下記サイトをご覧下さい。
http://www.delivery-service.jp/travel_bag.html
京都のお祭りは初めてなので混雑状況が判りません。まずは地下鉄で丸太町に行きました。京都でもPASUMOやSUICAが使えます。
人が流れるのに従い京都御所に出ると、案内図があり、堺町御門前からスタートするとのこと

11時頃から場所取りをする人が出だしました。意外に混んでいません。拍子抜けして御門の向かい側にある喫茶店Cafe Kisaragiで休憩。
お店の方に鞍馬の火祭を見に来たことを話すと、子供の頃1度行っただけで、混んで電車に乗るのに3時間も待つので、祭りが終わってしまうとのこと。。やっぱり凄いことになりそうです。
12時20分ごろ時代祭の行列が始まりました。そうか時代祭って仮装行列だったんだ~
こんな都会のお祭りでも仮装した方に○○さん~~なんて声がかかり、ちょっとローカルチックは良いかな なんて思いながらもあまりに装束が似合わない人々を見ていたら、もういいかになってしまいました。
多分外国の方が見たら、日本の色々な時代の衣装や身分の違う人々の様子が判って楽しいかもしれないですが。
12時40分まだまだゆったり見える場所を離れ、出町柳に向かいます。交通規制になっていますが、バスは通っていました。
鞍馬で多分沢山歩くので、此処はタクシーで移動しました。
いらぬお世話ですが、京都地方裁判所の手前にあるタバコ屋さんの処で喫煙出来ます。
叡山電鉄叡山線に乗って鞍馬に行きます。この電車は2両編成でバスのワンマンカーのように中で整理券取って精算出来ます。出町柳駅には自販機もありました。420円です。
最近は乗り換えナビというアプリでどこでも行き方が検索出来てとても便利です。
まだ学生や住民の方ばかりで電車もがらがらです。13時発に乗り13時30分鞍馬着
電車は木立の間を縫うように走ります。紅葉の季節は綺麗でしょう。
鞍馬駅には今夜泊まるくらま温泉の送迎バスが来ていました。駅前の広場は今夜のためのロープをはって整備がされていました。
駅を出てすぐ左手に鞍馬の山門が見えます。細い坂道を登った先に温泉があります。
荷物がなければ歩いてこれる距離でした。ここは日帰り温泉もやっていました。露天風呂もあります。広い駐車場には今夜の為の松明の準備がされていました。


時折雨が降っています。山なので、少し涼しいです。
現地集合の友人とも合流しました。お祭りを見るために夕食は4時からということにしました。
一休みして、鞍馬山見物に出かけてみました。
細い道に古い日本建築が並び、以前行った七尾の風の盆を思い出していました。左手には川が流れ右手には山が迫っています。
静かな時が流れています。
仁王門の左手を登ります。かなりきつい坂道です。途中にケーブルカーがあるのですが、倒木の為運転中止になっていました。
なんとか由岐神社まで登ってみました。ここを御神輿を担いで上り下りするのは大変です。
駅の近くのお店で山椒餅を買ってみました。大福に山椒が効いて美味です。
この火祭は松明の準備から神事が始まり何日もかけてこの日を迎えます。

家々の前には松明やかがり火の準備が始まっています。
処どころショーウインドウのように屏風や花 甲冑などが飾られた家があります。地元の方に伺うといくつかの仲間と呼ばれる組に分かれていてその中で今年はどこの家が飾ると決められるそうです。
こんなに大きな屏風が一般家庭にあるということだけでも驚きでした。歴史を感じます。昔は4畳半の広さに飾っていたそうですが、いまでは3畳の家もあるとか。。。道に面したその部屋は普段は居間に面していて普通に部屋として使われているそうです。
グルメの友人が教えてくれたくらま辻井というお店で佃煮を買いました。今日はお祭りで消費税おまけだよって、商売上手です。
火祭の詳細は下記をご覧ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9E%8D%E9%A6%AC%E3%81%AE%E7%81%AB%E7%A5%AD
夕食も堪能し、外は暗くなって来ました。
火の粉が飛ぶので着るものには注意しなければなりません。宿の羽織を借りて出かけました。
雨はやみました。
気温はかなり下がって来ています。
闇の中でかがり火が綺麗です。
6時頃 神事にまいらっしゃれ という合図の言葉がm街に流れます。
それを合図に松明が灯されます。
男の人も女の人も柄入りの襦袢のような物を纏っています。男性はジレのような両袖が付いた肩を覆う不思議なものも纏っています。ふんどしをきりりと巻いて皆さんお尻が綺麗です。



毎日この坂の街を歩いていたらこんな締ったお尻になるのでしょうか?
この独特の装束も良いですね。
まずは子供たちが松明を抱え サイレイハサイリョウ と言って流し歩きます。まだヨチヨチ歩きの子もいて可愛いです。子供たちはお相撲の化粧まわしのような物を着けています。帯で作られていると思いますが下に房や鈴がついています。
家庭ごとに松明隊が通ります。まだ歩けない赤ちゃんはお母さんが抱いてお父さんがかがり火を持って練り歩きます。
この行事は住民の神事なんだと伺っていましたが、為るほどです。
次に男衆の大きなかがり火隊が現れます。風も強い日で大きな火の粉が周りに飛びヒヤッとします。
道には10cmほどの火のついた木片が落ちているので、足元も注意です。
私たちは宿に泊まっていたので、一般の方が入れないエリアでもゆっくりと楽しめて良かったです。
9時ごろには山門に三方からの松明が集まるというので降りて行くと道は規制がかかっていて一方通行になっています。橋を渡り川沿いの人一人が通れるような細い道を行き、又、橋を渡って駅に出ます。そこから又、左手に誘導されます。


時々戻りたい人が出ましたが、もう足の踏み場もない混雑状況なので、ここに踏み込んだらもう方向転換は出来ません。
100mぐらいの距離を30分くらいかかってやっと山門の前の通りに出ましたが、ここでまた、止まってしまいました。神事が終わるまでこの場所から出ることは出来ませんでした。
具合が悪くなって救急車を呼ぶ人もありました。
そう言えば地元の方が事故があったら大変なので、例えNHKでもこちらの指示に従ってもらうんだって言っていました。警官も沢山出ているので、混乱もなく ただ傾斜した道にずっと立っていなければならないのはかなりきつかったです。

御神輿二基が火事のような松明の側を離れてやっと動くことが出来ました。
御神輿の後について宿に戻りました。
宿の広い駐車場にも大きな木が組まれていましたが、昼間の雨で火がなかなか付きません。
友人たちが手伝ってなんとか燃え上ってくれました。御神輿2基がここに入って来て、いつの間にか沢山の人で盛り上がっていました。

ここでは出店もあり、軽い食事も出来ます。
祭りを堪能し、お夜食に山菜うどんを頂きました。
温泉に入り、身体もぽかぽかになりました。
友人の企画にのっただけでこんなにエキサイティングな時間が過ごせてラッキーでした。
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